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ここ数日は、隊商さんに、護衛も兼ねて同道させてもらっています。
荷物は熟成させた小麦みたいですね。ラルージュの、肥沃な大地の賜物です。ここオロスとは、全く異なる土地柄ということになります。
ドワーフといえばお酒ですが、私の部族ではそれほどたくさん飲んでいた、ということはありませんでした。これは、魔境たる雨の森、そのほとりに位置することによるものでしょうか。
もちろん、始終緊張している、ということはありませんが、夜の番は絶やすことのないものでしたし、物心つけば誰もが見張りにつく習わしです。お酒はたしなみとして、個人的には楽しまれていましたが、どんちゃん騒ぎというわけにはいきません。
栄光の川を越えたあたりから、すれ違う人たちの中に、オロスの戦士団が混ざるようになりました。
皆、斧を備えているため、タルヴィさんが興味深そうに眺めています。斧を使う方は、冒険者でも比較的珍しいですしね。
街道の左右が暗い森に覆われ、隘路となっているこのあたりは、襲撃も多いところ。
さて、少し緊張が必要なようですよ。
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