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私は今洋上にいます。海の上です。
プロセルシア地方からザルツ地方までの定期便に乗っています。
もう何日も海の上。天候に恵まれ、海空共に一面の青です。
雲すらありません。
風もありません。
帆船なので停滞しています。
幸い、私が転移魔法を使用できるので遭難は考えなくてよいのですが、あまりにも暇です。
以前、船から落ちたこともあるのであまり甲板には出ず、船室に引きこもっています。
転移魔法を目的として、他の乗客や船員がよく訪れに来ます。
私はこの船の場所が動いてしまったら戻れないので転移できませんが、彼らは一時的に陸に戻ることができます。
彼らを陸に戻したりする代わりに、本などを買ってきてもらって時間を潰しています。
大陸訛りとでもいうべきか、同じ交易共通語でも読み取りづらい文章が多く見られました。
この停滞する船上生活の中で、珍しいものを見ました。
ペンギンのような水竜です。この地方の固有種なのだとか。
無邪気に船の近くを泳いでいて、とてもかわいかったです。
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