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ある夜、誰かに呼ばれてる気がした。
そして己の意思とは無関係に体が動き歩き出す。
声もだせず、指先すら自分で動かせない。サリシアの部屋を通るとき、どうにか彼女の名前を呼ぶだけで精一杯だった。
そして、気がつけば暗闇の中にいた。目の前には窓、そしてその中の何事もない普通の家の情景が見える。
ふと気がつくと、"俺”とサリシアがいた。
彼らは、互いに協力し探索を進めそして・・・・・・
夜を共にした。
俺はずっとそれを見ていた。
どす黒い感情に胸に宿しながら・・・・・・
やがて朝になり、彼女だけが立って風呂場のほうへと向かった
そしてこの部屋の仕組みに気づいたらしい彼女が、窓のしかけをやぶり
俺を見つけ出した。
ああ、やっと見つけてくれた。
その思いに涙が流れた。
そして、彼女は、もう一人の”俺”の親族に銀のナイフをつきたてた
事が終わったらいくらでも罵倒してくれていいからと言いながら。
けど、俺にそんな気持ちはなかった。
サリシアを守れなかったこと。そして・・・・・
己の心の奥底にあった嫉妬、独占欲、執着心
サリシアは泣いていた。「なぜ、あんたが謝るの。私はあんたに罵倒されるだけのことをしたのに」と・・・・
でも、違う。
彼女が悪いとか悪くないとかそんなことは飛び越えてた。
もう他の誰かに彼女を奪われたくない。
彼女を手にするのは俺自身なのだと。
彼女にそれを焼き付けたかった。
こんな俺を知ったら彼女はどう思うのだろうか・・・・
サリシアを泣かせたくない、けどそれ以上に独占したい
それが・・・・・・
俺の・・・・・
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