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前提として、私は、冒険者になってもまだ。人間ではありませんでした。
種族としてではなく、意識として。
定まらないまま、魔動人形として、生きていました。
それは、私にとっては当然でした。使い捨ての駒であった私に、人間という呼称はふさわしくありません。
けれど、彼女と出会ってから、私は人間になりました。
人を好きになる思いを知りました。伝わらない思いの悲しみを知りました。
だけど、ようやく私は人間になれました。
だから・・・・・今日であった相手を見て、悲しいと思いました。
ミカヅキはそう思っていなかった。けれど、私は心が揺らぎました。
でも彼女は、既に化け物でした。
せっかくもっていた、人の心を塗り替えて、化け物へと身をやつしていました。
・・・・・・結局、私たちが倒したそれは、きっと、魂などないのでしょう。
・・・・・・・せめて、最後は地面の下。
人と同じように、扱ってあげました・・・・・。喜んで、くれるでしょうか
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