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20211021_0 SW2.5/2.0 セッションログ : 百の剣亭 Hルーム+ : 2021 年 10 月 22 日

2021/10/21
SYSTEM
20:23:24
GMペナルティ様が入室しました。
#
20:24:04
 
 
 ごまかしによる幸福は
 真の幸福ではないことを
 忘れてはならない
 
 ――古い詩人の語り
 

 
# 
20:24:15
 



勿忘草


 
#
20:24:42
 
 参加者の方は、入室後、いっさい発言なさらずお待ちください。
 本日はよろしくお願いいたします。
 
SYSTEM
20:27:41
"アウロラちゃんの友達" ザック様が入室しました。
ザック(@PL:しお), 人間, 男, 19歳, ファイター 6Lv, グラップラー 3Lv, シューター 1Lv, レンジャー 4Lv,
《挑発攻撃Ⅰ》《かいくぐり》《防具習熟A/金属鎧》
冒険者ランク:なし(馬の骨)
💘ナンパ師 3 LV,
#
20:35:04
 
 入った部屋は、淡い花の香りがした。
 
 戸棚に置かれた香り袋サシェゆえだろう。
 この街の特産に数えられるものの一つだ。
 何年か……もう四年になるか……離れていたところで、それは変わらない。
 
 もう一つの特産は、部屋の窓から見渡すことができる、こがね色の海原――小麦である。
 窓は、街の外へ面しており、小麦畑の向こうには数台の風車が回っているのが見えた。
 それが、街の名前の由来でもあった。この街、ミルの。
 
 部屋の内装は簡素で、寝台の側には小さな机が置いてある。
 水差しや杯、少々の果物、数冊の本などが載っていた。
 
 寝台の上の幼馴染は、クッションで上体を支えて起こしていた。
 小さい頃は、髪も短く、やんちゃで、よく悪ふざけして遊んだものだ。
 男の子だと思っていたものである――
 ――強引に水浴びに誘おうと脱がしかけて、思いきり蹴っ飛ばされた日までは。
 シオンというのが愛称で、名前はイルシオンだと知ったのも、その日だ。
 もっとも、子供のときであり、関係性はたいして変わらなかったが。
 
 今、彼女の亜麻色の髪は長く伸び、日焼けしていた肌も白くなった。
 美しく成長したが、生気に乏しい雰囲気は仕方ないだろう。
 それでも……人懐っこい笑顔は、あの頃の面影を失っていない。
 
「おかえり」
 
ザック
20:36:43
「おう。」  といって、手に持っていたお土産を、手近な机の上に置きます。
20:38:08
「随分、髪伸びたじゃねーか。……誰かと思ったぜ。」  といって、笑いかけます。
#
20:39:09
「そっちこそ、悪くなったね、目つき」
 娘は、じろじろとザックを見た後、小さく首を傾げながらそう評する。
 それから、小さく笑って、
「ありがと、お土産。あれ、お土産なんて持ってくるガラだったっけ」
ザック
20:40:19
「ばーか。俺だって多少は稼げるようになってんだっつの。」
20:41:15
「何買ってくりゃいいかわかんなかったから、道中の食い物中心に買ってきたけどよ…。」  食えるのか? と、聞こうかと思って、迷う。
#
20:42:38
「ほんとぉ? かっぱらってきたとかじゃなくてぇ?」

 うたぐりぶかそうな眼差しで窺ってみせた後、

「――うそうそ。知ってるよ、がんばって暮らしてるの。ありがとね。
 うーん、オトナになると、なんだか、言葉って、気を使うようになっちゃうね。
 ちっちゃい頃は、いちいち気にしないで、憎まれ口をたたき合ったはずなのに」
ザック
20:43:00
袋から、ベーコンや、ドライフルーツ、お饅頭…あと、観光地のペナントとか置物、旅先の土地土地の品を出していきます。
20:43:42
「………気にしすぎた、何も変わっちゃいねぇよ」  とはいうものの、少し昔みたいな空気を作りづらいな、と感じる。  ので、
20:44:03
窓際によって、窓を開けます。  「空気入れ替えるぞ。いいか?」
#
20:44:34
「うわあ、いかにも旅してましたって感じだね、すごい」
 品々を見て、素直に感嘆していた。
「じゃあ、いっしょに食べよ。そっちの椅子、ひいてきてくださいな。
 ――あ、うん、どうぞ。涼しくなってきたけれど、まだ、気持ちいいね、風」
20:45:31
 ざあ、と風を受けて潮騒めいた音を届かせながら、小麦畑が揺らめき、陽射しに輝いている。
ザック
20:46:06
「身体に障るようだったら、言えよ。」   椅子をひいてきて、そばに座ります。
20:46:59
「ほらみろ。変わっちゃいねぇよ。何もな。」  といって、お土産物の包み紙をはがしつつ、窓の外を見る。
20:48:43
「シオン、何食う? 遠慮してっと、俺も自分で食いたいもの買ってきたから、全部食っちまうぞ。」
#
20:49:16
「だいじょうぶだよ。
 ……はあ。こんなに気を使ったりするくらい、オトナになっちゃったんだね。
 時の流れって残酷だー」
 
 唄うような調子で、イルシオンは言う。ごく控えめな小声ではあるが。
 
「よーし、それじゃ、そのお菓子っぽいやつ!」
ザック
20:51:29
「おう、これな!」  と、ヒヨコの絵が描いてあるお饅頭の包み紙を開けて、渡します。
#
20:52:23
「うんうん、こうしてラインナップを見るだけで、ザックちゃん・・・の好みがわかって、楽しい~」
 ちゃん付けは、ふざけて弟扱いするときの言い草だ。実際は同い年のはずだが。
「でも、ヒヨコはちょっと、可愛すぎないかな……」
ザック
20:52:54
「お前な。気を使うったって、言っておくが、これが俺のせい一杯だぞ?…もう出ねぇからな。」
20:53:16
「なんか世話になってるとこがそういう名前なんだよ。【炭焼きヒヨコ亭】って。」
20:54:18
「炭焼きのヒヨコだされなかっただけ、ありがたく思えよ。ったく。  あと、ちゃんはやめろ。」  と、まんざらでもないような声音で返します。
20:55:24
「遠慮すんなよ。頭からがぶーっといけ。」  といって、ぱくっと半分ヒヨコを食べて見せる。
#
20:55:53
「ふーん」
 幼い頃のように、がぶっと食いつくとはいかない様子で、静かな動きで少しずつ、はむはむと食べはじめた。
 こんな女の子らしい控えめなど、昔の様子からは考えられないくらいだったが。
「……ヘンな名前のとこだね。傭兵っぽくない……あ、冒険者だっけ、今」
20:57:02
「かわいい形のお菓子って、なんだか、食べるとき罪悪感あるよね……
 ……ないか、ザックだし」
 ひとり納得している。
ザック
20:57:15
「そうだな。冒険者ってやつしてる。傭兵やってるよりは金入もいいし、おもしれーかな。」  食べてる様子を気にしつつ
20:58:05
「ヒヨコだって俺の腹の中で『食べてくれてありがとー♡』って言ってるぜ」  と冗談いって笑って見せて
20:58:47
「お前こそ、どうしてたんだよ。15の時にミルを出てからだから…かれこれ3年……ああいや、4年か?」  自分の歳が曖昧。
20:59:56
窓の外で輝いている麦畑を、少し眩しそうにみている。
#
20:59:59
「それはないと思う」
 ありがとーについて、ジト目で答えて、
「そうだね。なんか、強くなるぜ~とかいうスゴい曖昧な理由で、出てった記憶があるんだけど……
 ……わたし? わたしは、うーん。花嫁修業かなぁ」
ザック
21:01:20
びっくりして、思わずヒヨコが口から飛び出す。
21:01:26
「花嫁修業ぉ??」
#
21:03:48
「あははっ……そんなカオすると思った♪
 ……うそうそ。普通に苦労してたよ。パパとママが、仕事先で、妖魔に襲われて死んじゃって。
 家業を継ごうとがんばってたら、体は悪くなっちゃうし。
 幸せって、難しいね」
ザック
21:04:48
「お前が?」  と言いかけて、室内の調度品、香り袋や水差しを見てみていた。
21:05:24
「そうだったのか。んだよ、聞いてねぇぞ…。」
#
21:06:14
 家族については偲ぶような言い方だったが、それ以外は、とりたてて悲壮感の類などない声だ。
 そういうものだと受け容れている……のだろうか。
 
「ミルのサシェとかパプリ、人気でしょ。
 こう見えて、手先は器用だったんだから。
 ほら、ザックちゃんの破けたパンツを繕ってあげたこともあった――」
ザック
21:06:27
「おじさん達、会いたかったんだけどな。残念だよ。」  どっさりと買ってきた土産物をみる。
21:07:27
「お前その話はやめろ――!」
#
21:08:35
「あはは~」
 
 楽しそうに、ころころと笑った。
 ――が、その後、目を伏せて、
 
「……行商人は、いつだって、そんなリスクがあるよ。
 ザックだって、そんな行商を護衛したり、するんでしょ。
 いつ死んだっておかしくない。ある意味、わたし以上に」
ザック
21:08:39
「破けてねーわ!見せてやろーか、コラ!」  と子供心にちょっと戻って軽口たたいて
21:09:06
シオンの作ったというサシェが気になって、室内を見まわしてみる。
#
21:09:08
「え……」
 赤くなった。肌が白いぶん、よく目立つ。
ザック
21:09:23
「え……」  思っていたリアクションと違う!
21:10:13
「う、上手く作れてんじゃねーの…。」  と、ごまかすようにパプリを褒める。お花のことはよくわからないけど。
21:10:46
「まぁ……俺はな。確かに、いつ死んだって構わねぇって思ってはいたけど…。」
21:11:05
「今それを口に出すのは軽率だな…。出しちゃったけどよ。」
#
21:11:30
 室内に配された幾つかの香り袋は、実際に、手作り……であるようだ。
 可愛らしい刺繍が施されているものが多い。
 のだが、袋そもののは、どれも新しいものではなく、しばらくは作っていない……のだろう。
ザック
21:13:33
ひとつ手に取る。こんなものを作っていたことも知らないし、……時の流れを感じる。
#
21:13:36
「ふふ。いいじゃない、お互い、こう、死線をくぐってる感じだもの、話題にしても気兼ねするコトじゃないよ。
 ――でも、ちょっと意外。おれだけはしなねー、みたいなアホの子だった記憶が……」
ザック
21:13:57
「いや、死なねーよ?」
21:14:26
「悪いけど、その辺のリルドラケンより頑丈だぞ、俺は」  薄い胸板を叩いて見せる
21:15:12
「死んだって構わねぇってのは心構えの話だよ。」  そろそろ、いいかな。 と、シオンの空気を察して
#
21:15:24
 香り袋の中身そのものは、新鮮な――と表現すると何だが、香りの強い状態のドライフラワーであるようだ。
 野伏の技倆で分かるところでは、ミオソティス……勿忘草だろう。
ザック
21:16:37
「死線……な。シオンちゃんが、どれほどのものを潜り抜けてきたのか、」  ちゃん付け返して
21:17:04
「聞かせてみろよ。」  といって、懐に閉まっていた、手紙を改めて出します。
#
21:18:01
「だといいんだけれど。ザックが危ないことしてるって聞いて、わたしも心配……」
 イルシオンは少し考え込んで、
「……ごめん、殺しても死ななさそうなイメージしかなかった」
ザック
21:18:10
「(あー、なんだっけこれ。………忘れな草、か。」  くんくん嗅いでる
#
21:18:42
「え、わたし……? うーん、わたしか……あとそんな、ちゃん付けなんてされたら、まるで女の子みたいじゃない、ばか」
ザック
21:19:31
「殺したら死ぬだろ。死んだことねぇからわかんねーけど」
21:20:15
「ばっか。それがいいんだろ。死ぬか死なねぇか、命のやり取りしてる瞬間こそ、最高に、俺は生きてる!って感じるんだよ」
#
21:21:03
「ザック、そうやってくんくんしてると、不審者みたい。
 それはそーと、うん……呼びつけちゃった感じだし、そのへんはちゃんと、お話しないと、だめだよね。
 ほんとは、重苦しくなりそうな話題なんてなしで、おしゃべりできてたら、それでわたしは十分だったのだけれど――」
21:21:37
「うわー。
 ザック、危ない人みたいなこと言ってる」
ザック
21:22:23
「不審者呼ばわりは生憎慣れててな!ありがとよ!」  サムズアップしまして
21:22:39
「呼びつけられたなんて思っちゃいねーって。ダチだろ。」
21:23:01
「手紙読んで俺が『会いたい』って思ったから、会いに来たんだ。」
21:23:43
「俺に会いたいって思わせたのは、お前だよ。……俺も真面目な話苦手だから、おあいこだ。」
#
21:24:04
「そんなクスリみたいな実感より、父親になったりしてみたらいいのに。
 家族ができて、子供ができたら、もっと、生きてる実感が……」
 
 ふと、両手で口元を隠して、娘はくすくすと笑いを堪えた。
 
「……だ、だめ、ごめん、ザックパパとか、ちょっと、ツボすぎて」
ザック
21:24:12
「まぁ、軽くはなせよ。軽くきいてやらぁ」   水差しをとって、シオンの器に新しい水を入れます。
#
21:24:57
「うん――ありがと」
 ダチ……に、こちらは素直な笑顔を返した。
 いや、それはもしかしたら、素直というより――
ザック
21:26:04
「お前な…ガキの頃と違って冒険者としてそれなりに名をあげた今や、都会でモテモテだからな?俺は」   って、あ。あげてない。馬の骨のままでした。
21:26:59
「悪いけど、いいパパになると思うぜ、俺は。」
#
21:27:59
「モテモテのザックちゃんは、こんな辺鄙な街の幼馴染に会いに戻るヒマなんて、なさそうなんだけれどなー」
 じーっと見つめている。
「……まぁ、そんな顔でも、面倒見は悪くない方だものね。たまにぬけてるけれど、そこもカワイイ。かな?」
ザック
21:28:13
「娘ができたらかわいがる。息子ができたら浜辺でキャッチボールだ。『パパもう帰ろうよ』って言うまで終わらねぇ!」
21:28:52
「いや、その、そうい時期だってあるだろ。」  そっぽ向く
#
21:29:27
「しつけができないダメ親になりそうな予感も――
 ――えへへ、こーいう話の方がしてたいけれど、それじゃ、うん、聴いて、わたしのこと」
ザック
21:29:53
「カワイイって……まだ弟扱いかよ……。もう俺の方が背高ぇだろ。」
21:30:08
「うん。」  頷く
21:32:56
改めて、その横顔を眺めている。 白い肌と、亜麻色の髪を、たとえ生気に乏してくても、綺麗だなと思う。
#
21:34:06
 寝間着の上から、娘は片掌を胸元へ宛がう。
 旧知だからと気にしていないのか、単に気付いていないのか、柔らかい胸元の白肌は無防備なものだ。
 
「ずっと元気だったのだけれど、3年くらい前からね、立ち眩みとか、しちゃうようになって。
 施療師せんせいに診てもらったりも、したんだけれど。
 わたしはね、心臓が……弱いんじゃないけれど、なんていうか、寿命が早いそうなの。
 ほら、さわってみて」
ザック
21:35:01
「おま」  「ガキじゃねぇんだぞ?」   と、躊躇うけど
#
21:35:14
「?」
 ぱちくりしている。
ザック
21:35:35
「嫌なら言えよ。」  と、再度確認をして。  触ってわかるものなのかしら…。
#
21:35:56
「なんでそんな……、あ」
ザック
21:36:12
シオンが充分に抵抗をできるくらいの間をおいて、 そっと手を当ててみま    ストーップ!
#
21:36:37
「……やっぱり、なし。えっち」
 掛け布団で、慌てて胸元を覆った。
ザック
21:37:00
「お。」  お馬鹿だから言う通りにしちゃうので! 嫌なら嫌がって!   「だよな!!!!」  あわててひっこめます!
21:37:37
「わりーわりー。子供のときのノリでな!  まぁこんくらい馬鹿してたほうが話しやすいだろ。ハハ」  乾いた笑い
21:38:16
「それが聞きたかったんだ。寿命が早いっていうのは、具体的にどのくらいなのよ。」
21:39:00
「お前な、急に手紙よこして『余命が僅かになったので最後にもう一度だけ逢いたい』って」
#
21:39:19
「――え、ええと、別に、ザックを、意識してるとか、そういうのじゃなくて。
 手紙を書いたときからずっと、小さい頃のことばかり考えてたせいで、なんかこう、そんな感じで。
 うん、そう、子供の頃の、ノリで……えへへ」
 
 少しあたふたとしていたイルシオンだが、その後、少し悪戯っぽく微笑んで、
 
「もしかして、さわりたかった? モテモテのザックちゃーん?」
ザック
21:39:59
「俺はてっきり、シオンのことだから、下手すると悪戯の可能性もあるなって思っちまって……悪かったな。」
21:40:38
「ばっか、モテモテだぞ?さわり飽きてるっつーの。」  目をそらす
21:43:14
「だいたい、余命だとか。どこのヤブに見てもらったんだよ。広場のカドのとこの施療師まだやってんのか? やめとけ、あんなの。もう呆けてるだろ」
21:44:31
「俺がちゃんとした医者探してやるよ。教会の神官にも見てもらったか?そう思って帰って来たんだ、実は。」
#
21:45:20
「……ふふ。ひさしぶりに――楽しくて。わたしの体の話、進まないね。ごめんね」

 亜麻色の長い髪が、緩やかに左右に揺らぐ。

「うん、さわってたら分かったと思うけれど、鼓動がね、けっこう遅いの。
 ええと……血の圧? も、それだけ弱くなっていく感じみたい。
 どんどん遅くなっていって、そのうち、止まっちゃう。
 毎晩、眠るときに、もう二度と起きられないんじゃないかって思って、
 毎朝、起きたときに、また目を覚ますことができてよかったと思う。
 ザックが来てくれるまで、もてばいいなっていうくらい……かな?
 お葬式には間に合った、とかはさすがに、ヒドイかなって思うし……」
ザック
21:47:14
「俺も楽しいんだ、謝んな」  ぺしっと、額を軽くたたき
21:47:26
「シオンのペースでいーよ。馬鹿してるほうがよけりゃ、俺はその方が得意だしな!」
#
21:47:32
「何人かに診てもらったよ。
 ちゃんとした施療師さんたちだし、都の……学院? で教えてるって人も含まれてるくらい。
 ――病気じゃなくて、これは、生まれつきのものなんだ。
 神さまが与えた寿命を、お祈りでどうこうはできない……でしょ?」
21:47:45
「ふゃん」
ザック
21:48:04
「………変な気起こさねぇから、触っていい……?」  真面目に
21:48:56
「お前の葬式が俺より早いわけねぇだろ。考えすぎよ。」
#
21:49:19
「もう触ってます……」
 叩かれたことについてだが。
「……いいよ。恥ずかしいだけで、イヤなわけじゃないし。好きにして」
ザック
21:50:12
「寿命なんて神様が決めるもんじゃねぇよ」   では、失礼しまして。鼓動を確認してみます。  シオンの話に言う通りの印象を受けますか? (素人には難しいかもですが)
21:50:47
「変な空気つくんなよ。大真面目だ。」  半分、自分に言い聞かせつつ
21:52:10
しばし、無言。
#
21:52:29
「えー。もう自分のお葬式の手配も、したよ。きっと、次の新月の頃じゃないかな」

 それは、もう十日あるかないかといったところだ。
 
「……うん。昔は、ふざけあって、もつれあうみたいに、転げまわったりとかしたのにね。
 オトナになると……そういう時間も、なんだか、ほんとにあったのか分からないくらいに――」
ザック
21:52:55
「ばかやろ。」
21:53:25
「運命ってのは、命を運ぶって書くらしいけどよ。勝手に運ばれてどーすんだ。」
21:53:35
「生きるんだよ。俺たちは。」
#
21:53:46
 寝間着越しに、ひんやりとした体温が伝わる。
 胸のふくらみの下側へ掌を当てれば、鼓動を感じやすいだろう。
 一応、病気知識判定を行える。
ザック
21:54:10
「そのためにできることをする。祈って使えない神様ならクソ食らえだ。願い下げだ。他の手、考えんぞ」
21:54:38
病気知識判定  レンジャー技能は冒険者になってから習得した。
2D6 → 5 + 4 + 【5】 = 14
#
21:55:09
「…………」
 何かを言いかけた娘だが、また唇を閉じて黙した。
 触れる手を、静かに見下ろしている。
ザック
21:55:52
[]
21:56:05
「…………。」
#
21:58:52
 鼓動そのものは、実際に、正常の半分以下くらいだろうか。
 体幹でもかなり体温が低く、おそらく手足などの端部はもっと冷たいだろう。
 触診・聴診だけでは委細が分かるわけではないが、他の悪疫などの兆候は見られない。
 学術的な語彙を用いるならば、遺伝などによる生来の身体構造ということだろうか。
 娘の言葉通り、端的にいえば、体の寿命という表現がもっともしっくりくるのだろう。
ザック
21:59:16
寿命。寿命ね。寿命ってなんでしょう。病ではなく…。  んー…。  と、考えています。
#
21:59:51
「……堪能した?」
ザック
21:59:57
あまり連れまわすとよくなさそうな状態ですか?  例えば、ミルより大きな街の神殿や治療院に連れて行ったり。>GM
22:00:06
「ああ。最高だね……。」  しんみり
22:00:30
「って、いわすな。馬鹿たれ」  でこぴん(手加減)
22:01:41
「先に言う。」
22:01:58
「俺は、お前は死なねぇと思う。」
#
22:02:23
 あまり詳細な病理までは触れないが、端的にいえば、心臓疾患、低血圧である。
 血栓がどうといった解剖学的な知識までは難しいだろうが、
 そうした状態では大抵、動かすと発作で急死しやすい……とくらいは分かるだろう。
22:02:58
「えっちな上に、叩いた……」
 ジト目であった。
ザック
22:03:01
はい。
22:03:13
「えっちなのは、認める!」
22:03:45
「叩いたのは、友情だ。っていうか昔はお前のほうが散々叩いてただろーが。お釣りだよ。」
22:04:40
「そりゃ人間、いつかは死ぬ。それが明日か、10日後か、1か月後か、10年先かはわかんねーけど。」
#
22:04:52
「……ザック、施療師じゃなくて傭兵――ううん、冒険者でしょ。
 こういうのは、他人の方が、残酷でも、はっきりと言えるものなんだよ。
 だから――気休め、とは思ってないけれど、でも……そういうのは、言わないで。
 ……わたしだって、がんばって覚悟、してきたんだよ」
22:05:26
「むむ、そういうのは憶えてるんだ……」
 さんざん叩いた、について。
ザック
22:05:31
「そんな覚悟すんじゃねぇよ!」
22:05:45
「いや、悪い。ごめん。怒ったわけじゃない。」
22:06:01
「気休めじゃねぇ。俺は本気だ。」
22:06:46
「俺にできることならなんだってするよ。金で解決するなら、全部だす。武器も防具も冒険用具も、いらない。売り払ってくるよ」
22:07:08
「わりーな。情緒のない言い方しかできねぇ。」
22:07:31
「何ができるか、考えようぜ。シオン、何がしたい?」
22:08:18
「身体のこととか、気にすんなよ。病気なんてなかったと思って、」
#
22:08:28
「っ……、…………ううん。
 ザックが、わたしのことを思って言ってるのは、わかるよ。
 ……って、ええー?」
 
 慌てて、娘はふるふると首を左右に振った。
 
「ちょっと待って、違うよ、違うの……そういうことのために呼んだんじゃなくて、ほんとに、どうしても、もう一度、会いたくて。
 わがままだって知ってたけれど……」
ザック
22:09:18
「俺も、ちょっと、自分で何いってるかわかんなくなっている!」   話のまとまりがなくてすいません!
22:09:35
「……会うだけでいいのか?」
22:10:10
「病気のことなんて忘れて、今一番してみたいことは?」    「昔みたいに、鬼ごっこか?そこの麦畑で。」
22:11:12
ちょっと自分ばかりいっぱい話してしまったので。  一回水差しの水を飲み、シオンの言葉を待ちます。
#
22:11:29
 視線を彷徨わせた後……ひとつ息をつき、娘は、にっこりと笑んでみせた。
 これは、無理している――というより、意図した笑顔だとは、簡単に分かるようなものだが。 
「うん……ええと、よーし、それじゃ、ご厚意を利用して、願いごとしちゃうぞ」
ザック
22:12:29
「おう。なんでも言え。」   意図した笑顔…じゃなくて、本当に笑わせてやりてーな。と思いながら。
#
22:14:04
「あと、ベッドから出たら倒れますってば」
 小麦畑を俯瞰する眼差しは、少し寂しそうだったが。
「――でも、楽しかったね。
 ザックって足は早めだったけれど、視野がイノシシみたいで。
 わたしが隠れたら、すぐ横を通っていくの。おかしかったー」
ザック
22:14:46
「わざとだよ、わざと!」
#
22:16:46
「ふーん……? そういうことにしておいてあげるね」
 弟を見る姉のような目だった。
「それはそうと、お願いはね……うーん、ザックだしなー。
 初恋の人とかだったなら、最後にキスしてくださいとか、なんかしおらしいことを言えたんだけれど、ふふ」
ザック
22:17:19
「シオンだって、草にからまって動けなくなってたことあんだろうが。どこの罠にかかったタヌキかと思ったぜ」  言い返しつつ
#
22:17:49
「記憶にありません」
 つーん。
ザック
22:18:14
「そりゃ悪かったね。初恋じゃなくて。」   「というか、」
22:18:41
「お前、あんの? その……。」   言いにくいなぁ。  「恋人とか…。」
22:19:09
「いや、俺は、山ほどあるけどね??」  予防線はりつつ。
#
22:20:48
「モテモテよ。って言ったら、どうする?」
 悪戯げな瞳だった。
ザック
22:21:15
「まじかよ。」  ショック。
22:23:17
「へ、へぇ。そりゃ、残念だったな。愛しの恋人じゃなくてよ。」  お土産の中から、一番、美味しくないって評判のC級グルメを選んで、お皿に置きつつ。
#
22:23:32
「……はあ。
 恋なんてするヒマ、なかったよ。
 こうなってから、優しくしてくれる人はいたけれど……それで好きになるのはなんか違うと思うし。
 それに、もうちょっとでいなくなるのに、恋をするのは……もっと悲しくなるだけ、だもの」
22:24:15
 食べ物をジト目で見て、
「ところで、そのグロいの、たべもの?」
ザック
22:24:19
「俺は別に、こうなったから、優しくしてねーからな。元からだぞ。」
22:24:28
「ちっ」  バレている。
22:25:13
「だから、いなくならねーって。」  自分で食べる。まずい。 水でかきこむ。
#
22:25:26
「あはは。ザックのことは、お友達……
 ……うーん、悪友? 幼馴染? 腐れ縁……? なんだろう?」
ザック
22:25:55
「いなくならーねーけど……。」    考える……。
#
22:26:14
「呼び名はなんでもいいけれど、うん――好きだよ」
ザック
22:26:21
「俺は。」
22:27:00
息を吸う。
22:27:22
「俺も好きだ。シオン。」
#
22:28:21
「……普通の男の子と女の子の関係と状況なら、ここで、わたし、ぽっと頬を染めるとこだよね」
ザック
22:29:03
「染めろよ!」
22:29:23
「冗談だ。俺も、そうだな。先に言われて、かっこもつかねぇし。」
22:29:48
「悪友とか、幼馴染とか、腐れ縁とか。言葉は何でもいいよ。」
#
22:30:54
「えー、だって、友達っぽいの同士なんだから、好きなのは、当たり前だし。
 お手紙を出しても来なかったら、ショックだったとは思うけれど……
 ……ううん、そのときも、単に、間に合わなかっただけだと納得しながら、息を引き取るだけかな。
 わたし、そういうとこ、ばかだからね、えへへ」
22:31:35
「――ねえ、ザック。
 これは本当に、夢みたいな話で、空想で。
 もしそういうことがあったならそうだったんだろうな、くらいの話でしかないんだけれど。
 願いごとはね」
ザック
22:31:43
「ばかは、俺もだよ。」    「土産なんて、選んでる暇あったらとっとと戻ってくりゃよかったね。」
22:31:54
「おう。」
#
22:32:46
「お土産はうれしかったから、結果よし。
 みつぎものをもらってうれしくない女の子なんていません」
 
 澄ました顔で、胸を張ってみせながら。
22:33:13
「それでね。
 わたしがこうして見ている窓の外……」
ザック
22:33:53
窓の外へ視線を向けて、同じ景色を見る。
#
22:34:14
「昔、いっしょに走ったりした、あの畑で……
 ……ザックが、収穫の仕事とかをしてる姿を、見ることができたら、いいなって。
 まるで、街を……わたしの側を、離れたりしないで、ずっと、ここで暮らしてたみたいに……」
ザック
22:34:40
「わかった。」
22:34:57
「そうか。そうだな」
22:35:20
「収穫ねぇ……」  「柄じゃないが…。」
22:35:57
「お前が言うなら、仕方ねぇだろ。やってやるが……柄じゃないことするついでに、俺からも条件出していいか?」
#
22:37:04
「……ほんとは、もっと違うこと、お願いしようと思ってたのに。
 なんだか今……そう、夢見ちゃった」
 
 懐かしむような微かな笑顔で、娘はそう囁いた。
 次いで、明るい青色の瞳をザックに向け直し、
 
「えっちなことじゃなければ」
ザック
22:38:22
「俺は、今から、人生最大の馬鹿を言う。えっちじゃない。いいんだな。……覚悟しろよ。」
22:39:31
「結婚しよう。」
#
22:40:55
「そんな、これまではばかを言ってなかったみたいな……」
 
 と、茶化しかけたイルシオンだったが、悪いと思ったのか、まじめな表情に――
 ――……むしろ、表情が消えた。
 ぽかんとした顔で、
 
「誰と?」
ザック
22:41:35
だめ!  耐えられない…!   止めてた、息をぷはーーーー!って、吐き出す!
22:41:54
「俺と、お前!」
22:42:13
「ザックと、イルシオン!」
22:42:51
「わるい、もう。俺も、なんか色々過程とかすっ飛ばしてるような気もするし、唐突に聞こえたかもしれないが。」
22:43:12
「さっきも言ったけど。俺は、呼び方なんて、どうでもいいんだ。」
22:43:35
「俺の人生で、ガキの頃いっしょに小麦畑を駆けまわったシオンは、お前しかいない。」
#
22:44:04
「ザックと、わたしが」
 反芻するように呟いた。
「…………」
 さらに何か言いかけたが、口をまた閉じて、聴いている。
ザック
22:44:05
「お前しかいないんだ……。」
22:44:23
「死ぬなよ。死なねぇでくれよ。」
22:44:53
「金でも、物でも、俺にできることはなんだってしてやるよ。」
22:45:06
「俺の人生そっくりそのままやるよ。 だから、」
22:45:20
「一緒に、生きる道を、探そうぜ……。」
22:45:48
と、いって、手で顔を、覆う。  泣いてた……。
#
22:46:30
「……そんなふうに、思ってくれるのは、うれしい」
 言葉を選ぶように、ゆっくりと、娘は言う。
「わたしにとってもいちばん、家族に近いひとは、もうザックしかいない。
 …………泣かないで。ずっと我慢してるわたしの身にも……なって、よ……」
ザック
22:47:12
「泣いてねーし。」  鼻水すする。
22:48:28
「めっちゃかっこわるくねぇ、俺……。」  布とりだして顔をふく。  あと、いつもつけてるマスクを外します。 
#
22:49:12
「ううん、わたしのことは、いいの。
 ぜったいに言わないって決めてたはずなのに、なんだか、弱音、出ちゃった。ごめんね。
 ……それに、わたしがどうこうより、ザックを悲しませてることの方がいやなのは、ほんとだよ」
22:49:40
「――かっこわるくはないけれど、目つきはわるいかな……?」
ザック
22:50:12
「悲しくない。目つきは悪い!認める!」
22:50:59
「弱音なんていいよ。適当に聞き流してやるよ。好きなだけ、言え。」
22:51:22
「それで、その……。」
22:51:49
じっと、待ちます。   もう一回言いなおすべきか、と考えながら。
#
22:53:59
「ふふ。
 …………ええと……結婚。
 わたしのために、そんなことしなくても、いいんだよ、ザック。
 だって……もうすぐ、死んじゃうって、わかってるのに。
 遺された方が、どんなに悲しいか、わたし、知ってるよ」
ザック
22:54:29
「俺は最強の男だ。」
22:54:41
「悲しくなんて、ならない。今決めたぜ。」
22:55:18
「ただ、まぁ……その。こういうのは、気持ちの問題も、あるから。嫌なら、諦めるよ。」
22:55:38
「俺も突然何言ってんだって話だし。」  頭をかく。
#
22:55:58
「……ふふっ……あははっ。
 ――――ごめん、ごめんなさい、まじめな話だよね。でも……ふふっ、最強、ふふふっ……ああ、やっぱりザックだなぁ……えへへ……」
ザック
22:57:21
「あと、正直に言うと。ガキの頃の印象が強すぎる。俺がお前に抱いてる気持ちが、世の中の夫婦になってるやつらと一緒だっていう自信もない。」
22:57:49
「だけど、時間はあるだろ。」
22:58:30
「時間はあるんだ。4年より長い1日だってあるんだ。今ここにだ。」
#
22:58:39
 眦を指先で少し拭って、娘はくすくすと笑う。
 これは作ったりしたものではなく、素だろう。
 浮かべさせたいのは、そういう意味での笑顔ではなかったかもしれないが――
 ――それでも、それは、ただ可笑しがっているのではなく、どことなく幸せそうに。
 
「いいよ。式もできないし、子供も……できないけれど……。
 ……もう何年も知ってる仲なんだし、いまさら、ドキドキするようなのも、なにか違うし」
22:59:12
「うん――」
ザック
22:59:45
「言ったな?」
22:59:54
「じゃあ、ドキドキさせてやるよ。」
23:00:34
「ドキドキしたら俺の勝ち。しなかったらお前の勝ちな。」
23:01:09
「どっちが勝つか、賭けようぜ?」  っていって、素顔で、笑う。
#
23:01:53
「ふふーん、さっき、さわろうとしたときにドキドキしてたのは、ザックちゃんの方だもん。
 つまり、戦う前からもう勝負はついてるんだもん」
 
 つーんとしてみせた後、
 
「でも、いいよ。二回戦ってことで~」
ザック
23:03:11
「よし。じゃあ、この話、成立な。早速で悪いが、二回戦開始の合図だ。」  といって、椅子から立ち上がり、一歩前へ。
23:04:01
ベッドの隣でしゃがんで、目線の高さをいっしょにする。 まっすぐに目を見て、シオン手を取る。
#
23:04:11
「……まあ、二回戦はわたしの負けで、三回戦かもしれないけれど」
 とは、聞き取れないくらいの小声だったが。
ザック
23:04:29
「俺と結婚してください。」
#
23:05:35
 そうしている内に、手を取られた。 
 それこそ血があまり通っていないような、冷たい手である。
 それを気にした様子でもあったイルシオンだったが、
「……え、ええと。…………はい」
ザック
23:06:01
「…………っ」
23:06:44
「やった…!」
23:07:10
「いいんだな。覚悟しろよ。やっぱやめたはなしだぜ!」
23:07:56
「世界一幸せになろうぜ。時間は、あるよ。いくらでもな!」
#
23:09:49
「そんな、かけっこで勝ったみたいな……」
 小さく嘆息してみせた娘だが、口元は綻びていた。
 ――もっとも、間近で見つめ返す瞳には、躊躇のようなものが揺れていたが。
「…………ありがと。
 これでよかったのかは、よく分からないけれど……、ううん、結婚そのもののこと、じゃなくて……」
ザック
23:11:04
「??」   なんか間違ったかな? って顔。  でも世の中の大抵のことは分からない。
#
23:12:01
「……考えてみれば、わたしの方が、ザックを幸せにしてあげられるようなこと、何もできないよ。
 え、ええと……夫婦らしくキスさせてあげること、くらい……?
 したことないから、うまくできなさそうだし……はぅぅ、なに言わせるのよ、ばか」
ザック
23:12:30
分からないから……。自分で選んだ道を、正解だって決めるんだ。そうやって生きてきたし、生きていく。
23:13:06
「キスって、お前な。そ、そ、そんなの、モテモテの俺様に、任せとけば大丈夫だ…!」
#
23:13:19
「ほほーう」
ザック
23:13:29
「大丈夫だけどっ しっかり準備して、気持ちが整ってからにしよう!」
23:13:57
「そのために最初にすること……って、なんだ。手をつなぐ…。」
23:14:06
「交換日記か!」
#
23:14:11
 言質はとりました、といった視線だった。
 それはそうと、
「……う、うん。そうだね、準備はだいじ……」
23:14:43
「……それは悠長すぎるってば」
 ぽふ、とザックの頭に掌を乗せた。
ザック
23:15:01
「お前、ほんと、馬鹿な。」  俺もだが。
23:15:32
「お前が『はい』って言った瞬間が、俺の今までの人生で一番幸せだったよ。」
23:16:01
胸元に預けられた頭をなでる。
#
23:17:59
「……台詞、とられた」
 怒ったような、しかしそれとも違うような、声が返った。
ザック
23:19:05
ややあって、   そっと肩に手をあてて、少し離して、顔を見る。 
23:19:36
手が震える。    今か? 今なのか…?   わからない。(ほんとにわかんない。)
#
23:20:26
「ええと……」
 
 目を合わせるのが、少し恥ずかしそうだった。
 
「……そ、それじゃ、こう、気持ちの準備とか、いろいろしてる間に!
 ほら、がんばって働いてね、畑で。
 わたしはそれを……あなたを、窓から見てるから……」
ザック
23:20:51
「は、はい!」  声が裏返る!
23:21:09
「あー。緊張した。柄にないわ、やっぱり!」
23:21:41
「畑仕事な。ガキの頃以来だぜ……。農具どこよ??」
23:22:26
って、ぶつくさ言いながら、    んー。腕をとって、脈拍と、おでこに手をあてて熱を。  体調良さそうです?
#
23:22:28
「うんうん。
 ザックは、わたしを脱がそうとして股間を蹴っ飛ばされてすごい速さで左右に転がってたイメージが、いちばんガラ・・だったとわたしも思う」
ザック
23:22:57
「お前……アレは、俺の人生で一番の痛撃だったからな……?」
23:23:12
「トロールでも、それはやってこねぇんだよ!」
23:24:01
「だいたい。お前が『女だ』とかいうから、確かめようとしただけだろ。他意はねーよ」  けって顔して、拗ねる。
#
23:27:12
「――まぁ、あの頃は、性別なんてたいして気にしてなかったんだけれど。
 でもなんだか、さすがに、気付いてなかったとはいえ、あれはないかなって」
 
 おとなしく触診されているイルシオンは……以前、脈は遅く浅く、体温も低いのは変わらない。
 頬は少し赤くなってはいたが。
 
「……もうちょっとくらいは、大丈夫、だと思うよ。
 不思議だよね。自分の体のことは自分がいちばんよく……って、よく使われる言い回しだけれど、そんなの、ぜんぜんわかんない。
 わかんないけれど、もうちょっと、とか、もうそろそろ、とかは、ほんとに……感じられる、みたい」
ザック
23:28:43
「命のことなんて、ほんとは誰にもわかんないんだよ。医者も神官も、誰にもな。」
23:29:29
「わかんねーんだから、考えるのやめようぜ。そんでさ、」
23:30:04
「お前が言ってたの、考えようぜ。『夢みたいな話で、空想で。』っての。」
#
23:30:14
「そう……だね。
 ……うん、考えてみれば、あと数十年だろうと、あと数日だろうと、今日とか明日とかの長さはおんなじ。
 ううん、ザックが、えっと――四年より長い一日に、するんだよね。わたしと」
ザック
23:30:41
「死ってるか。人間は欲深なんだぜ……?一つ叶えば、次が出てくるんだ。………俺が一番知っている……。」
23:30:53
知ってるか!   馬鹿馬鹿、縁起でもない!
23:31:22
「あそこでダブルアップやめときゃよかったと、何度思ったことか……!」  握りこぶしっ
23:31:46
「そう。4年より長い1日。」
#
23:31:59
「ザックは、欲に溺れて命を落としそうなタイプだものね。
 ……それも、自分のためじゃなくて、こう――
 ――あ、訂正、自分のためにも」
ザック
23:32:28
「それを何回も積み重ねてみろ。俺達、世界一のご長寿さんよ?」
23:32:42
「訂正しなくていいだろ、そこは!!」
#
23:34:31
「あ、農具、農具。えっと、納屋だよ。
 そこの小麦畑、最近の蛮族騒ぎで、街も人手が足りなくて、収穫も進んでなかったんだよね。
 ふふ……ザックが汗水流して働く姿を、わたしは特等席で堪能するのです。だから――」
23:34:43
「がんばってね、旦那さま?」
ザック
23:35:49
「あいよ。任せとけ……だ、旦那か。そうだな。」    蛮族騒ぎ?  ちょっと気になるけど、聞き流していいのかな。  んー。野暮だから、流そう。
23:36:11
「俺のかっこいいとこ、そこで見ておけ。奥さん。」
23:36:37
「いや、ハニー?……わかんね。」   と、ぶつぶつ言いながら、農具とりに行きます!
#
23:36:51
 この頃に妖魔が多く出没するという、この地方全体の背景のことだろう。
 街や畑を蛮族が襲撃している、といった直接的な話ではないようだ。
ザック
23:37:25
了解しました。 差し迫った危険がある、というニュアンスでないのでしたら、大丈夫です。
#
23:38:06
「…………うわー」
 ハニー……に、亜麻色の髪がふるふると揺れていた。
「うん、旦那さまとか、あなたとか、ゼンゼンしっくりこないね!
 ザックは、ザックだよ。ずっと、いつまでも、わたしの中では……ずっと」
ザック
23:38:41
昔の記憶をたよりに、納屋の方へ行く。   おじさん達が亡くなったのは何年前なんだろうか?農具錆びてないかな……。 と、考えながら。
23:40:11
「シオン……でいいか、やっぱり。慣れねーわ。なぜなら、モテモテだから……。」  とおんなじこと考えながら、ぶつぶつ農作業へ。
23:41:58
農具を手に取って。武器ならなんでも使えるんだ、俺は。  と自信満々でフル装備(麦わら帽子もかぶる)になって。
23:42:12
小麦畑にでて、一回、窓の方へ手をふる!
#
23:42:14
 かくて――秋の風が渡る中、畑の収穫作業に精を出すことになった。
 小さい頃に、かくれんぼに使ったこともあった納屋だが……
 ……大人になった今は、こんなに小さな建物だったっけ、と不思議なくらいだ。
 畑は複数人共同で管理や作業をする形式で、街の者が作業する分に文句を言われることはないし、
 イルシオンが言ったような状況もあって、働き手は歓迎だろう。
 
 畑に面する窓からは、まるでそういう絵画であるかのように、
 ネグリジェ姿の娘が、こちらを眺めている様子が見て取れる。
 ふぁいと、というように小さくガッツポーズをしてきた。
ザック
23:43:07
「タイミング一緒じゃねーか」  と、笑う
23:43:35
「シオン!!」  馬鹿でかい声で叫ぶ!!
23:44:10
「『俺の今までの人生で一番幸せ』な瞬間、」
23:44:31
「絶賛更新中だ!!!しっかりその目に焼き付けろ!!!」
23:44:59
と、いって、麦畑に向き合います。   収穫してしまうのは少し寂しいけど……。
#
23:45:07
「わ……ちょ、ちょっと恥ずかしいけど……!
 見てる……! ずっと、見たかった……から……!」
23:45:58
 細かい作業などは、農夫技能などの専門だが、
 基本的なやり方を知っていれば、あとは何よりも、力仕事だ。
 麦穂の実りは広大で、一日や二日ではさすがに収穫し尽くすのは難しいだろうが。
 
 さっそく、いちど腕力判定で、進捗を定めよう。
ザック
23:46:08
ガッツポーズを返す!  さっきのシオンのより、大きくてかっこいいやつを!
23:47:10
腕力判定  冒険者+筋力。    とくとその目に焼き付けろ!!
2D6 → 2 + 4 + 【9】 = 15
23:48:20
「でえりゃああああ!!」  と叫ぶ。ありのままの自分で。
23:49:26
「収穫しちまっても。来年も、再来年も、この光景をみるぜ、俺は。2人、一緒にだ。」   汗を流す
#
23:51:24
 この数年では細かく想起することもなかっただろう子供の頃の思い出が、
 こうして小麦を刈り入れる折、次々と浮かんできては共に収穫されていくかのようだ。
 そして、この畑での思い出はやはり、イルシオンと一緒のものが多いか。
 遊んだり、喧嘩したり、悪戯したり、星を眺めたり。
 ――大人になってしまえば、そんな記憶もどんどん色褪せていってしまうものなのだろう。
 此処に帰ってくることがなければ、そのまま過去の彼方へ薄らいでいたのかもしれない。
ザック
23:53:52
「悪戯か。くっだらねぇことしてたな、思えば。……まぁ、改めてなんか面白れぇこと考えてやるとして。」  大人になったけど、反省してない。
23:54:39
「星はいいな……今夜、晴れるだろうか。星の名前……勉強しておきゃよかったね。」   タオルで汗を拭いて空を見上げる。
#
23:54:41
 窓の向こうのイルシオンは、微笑んでいた。
 悲しげであったり、泣いていたりはしない。
 ただ、そんな光景を、彼女を思い浮かべているのだろう。
ザック
23:56:03
外にだして、やりてーなぁ……。    と、窓辺の幼馴染を見ながら思う。
23:56:44
でもそれはエゴだってわかるから。  花を摘んで帰ろう。  花がかわいそうかしら。 と、考えて、根っこごと採ろう。
#
23:57:01
 仕事の途中、窓辺の近くへ来た折に、娘はくすくすと笑って声をかける。
「ザック、まるで農夫みたい。けっこう、サマになってる……かな?
 ――ねえ、もし……もしもだけれど……」
ザック
23:57:49
「鎌でも斧でもかわんねーよ。扱いは任せとけ。」  と、麦わら帽子のしたにタオルはさんだ農夫のおじさんスタイルで、きりっとかっこよく決める。
23:58:14
「もしも……なんだ?言ってみろ。」
23:58:58
「なんだって、叶えてやるよ。花じゃなくて星持ってこいっていうなら、採ってきてやるよ。」   詰んだお花の鉢を窓際に置く。
2021/10/22
#
00:02:37
「ふふ。ザックってば、いつも失敗するナンパ師みたいな台詞だよ、それ。
 ……そして、それで他愛もなくうれしくなっちゃうわたしも、人のこと、言えない……ね」
 
 花を眺めていた視線をまた戻して、
 
「うん。あのね。もし、冒険者に、飽きたら……
 ……帰ってきてくれたら、うれしいな。それで、こうやって、畑で働いて、暮らすの。
 わたしは――……わたしはね、それを見守って……」
ザック
00:03:27
ドキっとする。バレてる。   「おう。」
00:04:22
「んー。そうだな。試しにやってみたけど、サマになってたと思うだろ、シオンも。」
00:04:56
「だからよ。」
#
00:05:14
「……うん」
ザック
00:06:00
「冒険者は……。」
00:06:12
「今、飽きた。」
00:06:56
「ていうか、俺の奥さんになったんだろ。俺はお前の旦那になった。  まぁ、呼び方なんてどうでもいいんだ。」
00:07:27
「ザックと、シオンに戻ろうぜ。見守っててくれよ。俺の生涯全部お前にやったんだから。」
00:08:08
「お前の人生も、俺のものだ。」  といって、お茶を飲む。  鉢植えの花、1本じゃ寂しいか。と、考えながら。
#
00:10:27
「ば、ばか……」
 
 怒ったような小声を、イルシオンは返す。
 
「わたし――だって、だって…………もう、死んじゃうんだよ……!
 どんなにきれいな言葉でも、どんなに夢見ても、それは変わらない、変わらないの。
 今日も、明日も、幸せかもしれないけれど、月が廻る頃には、ザックだけになっちゃう。
 ……わたしのせいで、後悔してほしくないよ。
 わたし……わたし、ザックにだって、幸せになってほしいって……」
ザック
00:11:33
「後悔なんてしない。俺は、世界一幸せだ。今この瞬間。」
00:12:00
「明日も、明後日も、記録を更新するし、」
00:12:24
「お前の記録も、更新し続けてやるよ。」
00:13:20
「この一瞬は、」     「永遠より長いぜ。」
00:13:50
「その永遠からみれば、俺の残りの生涯も、お前のも、誤差だよ。誤差。」
00:14:30
「だから、もう、気にすんな。」  「体調はどうだ? 明日は何して欲しい?」
#
00:14:40
「わたしはいいよ、最後に楽しい時間を過ごせて、きっと満足して――
 ――ううん、もっと一緒にいたいってすごく思って苦しいだろうけれど……でも、幸せなな最期で。
 でも、ザック――は……」
 
 なおも抗弁しかけた娘だったが、途中で、項垂れた。
 
「……うん、こういう人だった。ばかだった。ザックは、おおばかなんだった……。
 ばか、ばかばか、ばか……」
ザック
00:16:00
「ランドールでも散々言われてきたぜ。馬鹿だ馬鹿だとな!」  きりっと、世界一かっこいい顔します!
00:16:45
「だから、馬鹿を言い続けるよ。お前の隣でな。」   といって、亜麻色の頭をくしゃっと撫でます。
00:18:51
窓ごしじゃ寂しいなら、 よっと、そのまま、窓枠を飛び越える。  いっしょに星を見よう。
#
00:18:59
「……わたしも、最後まで、ばかばか言うけれど、でも、幸せですからっ」
 
 それは子供の頃にたまに見せた、絶対に譲らない頑固なときの表情だった。
 
「明日ももちろん、畑仕事だよ、んもう。けっこう進んだけれど、まだかかるでしょ。
 それで……合間に、おしゃべり、したい。
 それこそ四年分、おしゃべり……するの」
00:19:46
「わ、ちょっと」
 
 窓際の寝台に、そのまま乗っかる形となった。
 イルシオンは呆れてみせた後――おずおずと、隣を示す。
ザック
00:20:01
「俺はお前にばかばか言われるのが、幸せだったんだなぁ。」  と、幼少期を思い出して、しみじみ言う。
#
00:20:38
「それだけ聞くと、ヘンな人だよ……。
 ……実際にヘンな人だけど」
ザック
00:21:08
「いいな、それ。たくさん話そうぜ。隙見て、指輪も買ってくるよ。柄じゃないってなら、やめとくぜ」  といって子供のときの悪戯してるノリで笑う
00:21:39
「あ。どうせ悪戯するなら、黙ってやりゃよかったな……。」  口にだしてから後悔する。サプライズとかできない……!
#
00:22:15
「ばかで、物好きで、突拍子もなくて……
 ……優しくて。
 なんでそんな甘っちょろいのに傭兵なんてやってたのか、不思議でしょうがないよ」
ザック
00:23:27
「俺が優しいかは、よくわかんねーけど。」
#
00:23:29
「う、うん……夫婦になるんだから、指輪するの普通、だよね……」
 血の気の薄い頬が、今はちょっと頬を赤くなっていた。
ザック
00:24:06
「子供の頃な。くだらねーこと言うやつらと喧嘩したことあったじゃん。俺とお前で。……いや、ほとんど俺だったか?」
00:24:26
「あれでな。気づいてしまったんだな。『俺、強くね?』ってな。」
#
00:25:10
「……あれ、その話の流れでいくと、ザックを悶絶させたわたしはもっと強いことに……?」
ザック
00:25:41
「んで、腕っぷしで稼ぐなら『傭兵』だなって思ったんだよ。そんで、傭兵止める先輩から『冒険者』って仕事すすめられて」
00:26:09
「トロールとも戦ったし、勝ったぜ!  仲間の協力あってのことだ。」
00:26:27
「で、その俺に勝ってるお前は、トロールより強いってことだな。」
00:27:07
「トロールサイズの指輪、売ってるかなぁ。 売ってりゃいいなぁ」  といって、からかって、笑って。
#
00:28:04
「それは、なんだかうれしくない……」
 ジト目で見返しつつ。
「……でも……、ええと……それじゃ……。
 そんな強いザックに、がんばって、惚れ直すことにする……ね」
ザック
00:28:58
「期待させてもらうよ。」  ちょっと照れる
00:29:13
「あと、今、気づいた。」
#
00:29:29
「うん?」
ザック
00:29:48
「やっぱり俺はモテモテだ。」  といって、奥さんの手をとる。 冷えているなら、温める。
#
00:31:28
「……わたしにしかモテていないでしょ」
 
 呆れたような声を経て――
 イルシオンは、ふと、温められた手を……腕を、ザックの頭に回して、胸へと抱き寄せる。
ザック
00:31:57
「それはつまり、」
00:32:26
「世界一モテてるってことだよ」   といって、ちょっと照れつつ、おとなしく抱き寄せられる。
00:33:48
あ。
00:34:10
窓枠こえてるから、土足だ。  と、どうでもいいことに気づくけど。バレて怒られたくないから、黙ってる。
#
00:36:36
「ばか……」
00:36:50
「これは、わたしの身勝手、だけれど」
 
 異性の感触に加えて、その消え入りそうな鼓動が、ザックの横顔に伝わる。
 
「……ここ。
 わたしの胸から飛び立っていったザックが、また、ここに、帰ってきてくれた。
 それがね、うれしい。
 ……ずっと、ずっとさびしかった」
00:37:03
「だから、ちゃんと、言わせて」
00:37:21
「最後に、ありがと」
ザック
00:38:36
「……さびしい思いをさせたのは、気づいてなかった。」   ごめん、より、   言葉を選んで。
#
00:38:43
「――別に、自分で何かしたわけじゃないけれど。
 迷惑かけただけかもしれないけれど。
 それでも、残された時間を、わたし、報われた気持ちで、生きられるから」
ザック
00:39:04
「身勝手じゃないよ。俺だって、ありがとう、だ。」
00:39:34
「うん……。」
00:40:10
「俺も、なんか、報われたぜ……。」
00:40:31
「旅立ってよかったし、戻ってきてよかった。」
00:40:53
「迷惑なんて思わないから、好きなだけ、甘えてくれ。」
00:41:37
「一緒に幸せになろう。2人で、だ。」  といって、抱きしめかえします。頭をなでる。
00:42:55
一回、頬かいて。  柄じゃないから、この気持ちを表現するのにふさわしい言葉かわからないけど。
00:43:28
「愛してるよ。シオン。」   と、声をかける。冷える身体を温めながら。
#
00:44:47
 イルシオンは何も言葉を返さないまま、身を寄せていた。
 いや、そっと抱擁を解き――
00:45:21
 柔らかい感触がザックの唇を塞ぎ、またすぐに離れた。
 ――恥ずかしげにそっぽを向いて、
 
「や、やっぱり、ヘンな感じ。
 子供の頃から知ってるんだし……。
 ……いろんな意味で、愛してる」
ザック
00:45:59
照れ…!    ない!!  男らしく、受け止めて。
00:46:37
「ああ。ヘン、だな……。ヘンだけど。」
00:46:59
「もっかい、いい?」  といって、悪戯成功したときと同じ笑い方をします!
00:48:06
「今度は、俺からな。覚悟しろよ。」   と笑って、身を寄せます。でも、ほんとに嫌がることは絶対しない。
00:48:46
窓の外から差し込む月灯りと、星が、綺麗だなって。   そんなことを思った。
#
00:49:23
「……星、窓からでも、いっぱい見えるから。
 子供の頃はよく分からなかったけれど、本を読む時間だけはあったから、けっこう詳しくなったよ。
 シオンおねーちゃんが、星のこと、教えてあげる」
 
 悪戯な笑みを見て、娘も、こちらは少し儚げなものの、子供っぽい笑顔を返し。
 
「他のこともいろいろ。
 ……こら、へんなこと想像しない」
00:50:27
 そうして、瞼を閉じた。
「……ど、どうぞ」
ザック
00:51:10
「いや、するでしょ。その流れは。シオンお姉ちゃん?」  変な気起こさないように、自信がないので、ちょっとだけ離れて。  心を落ち着けて。
00:52:30
「汗臭かったら、ごめんな。」  と、声をかけて、口づけを。   逃げる余裕はたっぷり与えて。
#
00:54:20
「……あ、でも、夫婦なら、別にヘンじゃ――、ん」
 素直に受け容れたときに、台詞は途切れた。
ザック
00:55:13
そっと手を握る。  その時間が、一瞬でも、永遠でも、どっちでもいい。と、思いながら。
#
00:58:59
 
 ――そうして、日々は過ぎていく。
 毎日、畑仕事を進めていくザックを、イルシオンは窓から眺めていた。
 幼い頃、共に駆け抜けた黄金の海は、無辺に続く広大と思えたものだが。
 やがて数日を経た頃には、収穫の仕事はほとんど終わってしまう。
 
 子供の時から二人を知っている老司祭が、部屋で祝福を行ってくれた。
 指輪を交わし、口づけをするとき、娘の白い顔は、優しく微笑んでいた。
 
ザック
01:00:47
涙が。   また泣いてしまった。  かっこ悪いなと思いながら、誓いの言葉を口にします。
01:01:28
いえ。そんなこと全く気にならないくらい。幸せです。
#
01:07:59
 
 二人の、静かな、あたたかな時間は、その二人の胸の内のみにある。
 
 ……三週間後、旧知の人々が集まる中で、イルシオンの葬儀は執り行われた。
 手を握り、眠りについた娘の顔は、穏やかだった。
 好きだった花――勿忘草のフラワーリースが、旅立つ彼女の胸に置かれた。
 
 イルシオンがいない世界で、ザックは生き続ける。
 
 言葉を結んだら、終幕としよう。
 
ザック
01:08:45
胸が苦しい。
01:09:58
くそ……。でも、約束だし、そう決めたから。   悲しくないです!  言葉…。
01:11:02
「シオン。俺は、君に会えて。生涯幸せだ。」
01:11:30
「時間なんて、誤差だ。……だから、」
01:12:59
「また会いに行くよ。約束だ。」   フラワーリースの隣に、受け取った手紙の、返事を書いたものを、入れます。
01:14:01
神様なんて、願い下げだっていったけど。祈り続ける。     以上です。
01:16:23
「ずっと君を愛してる。」
#
01:18:20
 


勿忘草

- fin -

 
 
 
 勿忘草は、本来は多年草であるが、暑さに弱く、暖地では夏を越せない。そのため、一年草と扱われる。
 有名な「私を忘れないで」の他、「誠の友情」「真実の愛」などの花言葉を表す。
 薄青や薄紫をはじめ多様な色彩を持つ、可憐な花である。
 
# 
01:18:31
 
 経験点:1000
 報酬額:1000(畑の収穫)
 名誉点:0
 
#
01:18:44
 お疲れ様でした!
ザック
01:18:52
お疲れさまでした!
01:19:33
言葉が出てこないです。  苦しい。
01:19:41
苦しくないけど!
#
01:20:13
 テーマでもあった小麦畑の収穫も解決したので、イベント褒賞も選択できます。
ザック
01:21:10
あ。イベント。〈供養セット〉があったのは覚えてるけど、選べないので。  もう一つの方を。
01:21:26
〈光の魔符+1〉にします。   アビスシャードもいりません。
#
01:21:59
 では、護符を手に。
ザック
01:22:33
ありがとうございます。本当の意味ででの、お守りとして大事にします。
#
01:23:43
 それでは、素敵なRPをありがとうございました!
 ログを奉納することにいたしましょう。
 またご参加いただける折に、よろしくお願いいたします。
ザック
01:24:43
はい。本日は、大切なお時間を、ありがとうございます。  言葉は無粋かもと、思うので、また後日、メールさせていただくことにします。
01:25:30
重ねて、ありがとうございます。    おやすみなさい。
#
01:25:44
 はーい。
 それでは、お疲れ様でした~
ザック
01:25:56
「誠の友情も、真実の愛も、一緒だ。 ありがとな。」
SYSTEM
01:26:00
ザック様が退室しました。
SYSTEM
01:26:46
GMペナルティ様が退室しました。
ザック
20回
30回
40回
50回
61回
70回
80回
91回
100回
110回
120回
2回平均7.500
2d6分布
1 + 1 = 2
0.00%
1 + 2 = 3
0.00%
1 + 3 = 4
0.00%
1 + 4 = 5
0.00%
1 + 5 = 6
0.00%
1 + 6 = 7
0.00%
2 + 1 = 3
0.00%
2 + 2 = 4
0.00%
2 + 3 = 5
0.00%
2 + 4 = 61回
50.00%
2 + 5 = 7
0.00%
2 + 6 = 8
0.00%
3 + 1 = 4
0.00%
3 + 2 = 5
0.00%
3 + 3 = 6
0.00%
3 + 4 = 7
0.00%
3 + 5 = 8
0.00%
3 + 6 = 9
0.00%
4 + 1 = 5
0.00%
4 + 2 = 6
0.00%
4 + 3 = 7
0.00%
4 + 4 = 8
0.00%
4 + 5 = 9
0.00%
4 + 6 = 10
0.00%
5 + 1 = 6
0.00%
5 + 2 = 7
0.00%
5 + 3 = 8
0.00%
5 + 4 = 91回
50.00%
5 + 5 = 10
0.00%
5 + 6 = 11
0.00%
6 + 1 = 7
0.00%
6 + 2 = 8
0.00%
6 + 3 = 9
0.00%
6 + 4 = 10
0.00%
6 + 5 = 11
0.00%
6 + 6 = 12
0.00%
合計2回平均7.500
2d6合計分布
20回
0.00%
30回
0.00%
40回
0.00%
50回
0.00%
61回
50.00%
70回
0.00%
80回
0.00%
91回
50.00%
100回
0.00%
110回
0.00%
120回
0.00%
1/2d6分布
10回
0.00%
21回
50.00%
30回
0.00%
42回
100.00%
51回
50.00%
60回
0.00%
発言統計
その他(NPC)128回31.3%12994文字58.1%
ザック281回68.7%9386文字41.9%
合計409回22380文字

ログ作成者